2003年09月08日(月) |
最近の裁判官は小粒になった? |
今日の日経(H15.9.8付)社会面に、東京地裁で、被害者に配慮して刑事裁判記録の開示を早めることになったという記事が載っていた。
それ自体は歓迎すべきことであるが、その記事の中で、刑事裁判記録の開示を早めたのは、刑事裁判官と民事裁判官との意見交換会で話し合われた結果であると報じていた。
そして、これは東京地裁での取り扱いに過ぎないが、東京地裁で決めた以上、全国の裁判所で同様の取り扱いになるだろう。
このように、裁判官が話し合って決めたり、東京地裁の扱いに他の裁判所が右にならえすることは、司法の独立に反するのではないかと思ったことがある。
しかし、裁判所によって取り扱いが違うのも困ったものであるから、意見交換をして取り扱いを均一化するのは利用者のためにもやむを得ないであろう。
そして、最終的には各裁判所が独立して決めることが可能である以上、司法の独立に反するとはいえないのだろう。
そうはいっても、最近の裁判官は他の裁判所(特に東京地裁)の取り扱いを気にする傾向が強いように思う。
年配の裁判官は、「最近の裁判官は小粒になった」とよくぼやくが、そんなところにも小粒さが現れているのかもしれない。
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