今日の日経を題材に法律問題をコメント

2013年06月05日(水) 一部執行猶予制度の法案が成立

 日経(H25.6.5)夕刊で、懲役や禁錮刑の一部を執行した後に、残りの刑期を猶予する「一部執行猶予制度」を新設する法案が参院本会議で全会一致により可決したという記事が載っていた。


 一部執行猶予制度は、これまでの執行猶予と実刑との中間的制度と言われている。


 しかし、運用次第では、「中間的」とはいえなくなる危険もある。


 これまでは、実刑判決でもおかしくないが、ぎりぎり執行猶予を言い渡していた事案で、安易に一部執行猶予を言い渡す危険性がある。


 また、実刑懲役1年6月を言い渡されたが、仮釈放で1年2月で釈放された場合、残り4か月を経過すれば、制約は無くなる。

 ところが、懲役1年6月のうち6月を3年間執行猶予とした場合、1年6月経過以降も、執行猶予中という制約がついてくることになる。


 そうすると、実刑1年6月より軽いとはいえないかもしれない。


 それゆえ、一部執行猶予制度においては慎重な運用が望まれる。


 < 過去  INDEX  未来 >


ご意見等はこちらに
土居総合法律事務所のホームページ


My追加
-->