絶望のスゝメ - 2007年07月18日(水) 絶望した! この言葉を我々は未来への遺産とすべきである。 昨今の社会実情を鑑みるに、この「絶望」という言葉の現実活写の度合の甚大なるは一目瞭然である。 しかしながら私がこの言葉を珠玉たらしめていると考える要素はそのリアリズム、真実性ではない。 「望」みを「絶」つ。そこに示される逆説的生命力。気高い決意。 ここに私は堕落論的ニヒリズムの片鱗を見るのだ。 「絶望」とは、希望もなければ欲望もない状態である。古代より見通しても、なんと稀有な去私の理念の体現ではないか? 「これが最悪」などと言えるうちは、まだ本当のどん底なのではない。 絶望した! 今こそ我々は叫ぼう。そして「本当のどん底」から立ち上がろうではないか。 とか思ったんですけどどうですか。 で、まあなんつーか「僕で良ければいつでも死んであげます」とか言われたら惚れるに決まってるだろう!と思いましたよ。しかもあんな思い込みの強い子にさ!タキシード仮面みたいな登場方法だし! くそ、やり手だな久米田よ…(敬意を表して敬称略) 磐石なものが欲しいと思ったけれど、今の私にも一番必要なのは絶望ではないかな、と思ったりしている。 安いプライドが先刻傷つけられたりもしたが、ここは一つ絶望だ! 逆境に絶望せよ!若者たち… 後天的な望みはなくとも持って生まれた翼は折れないのだと。 あーあーあーあんま気にしないでください(笑)。 記号的短絡読み解きメモ 達也=ジョー、和也=力石、南=葉子、孝太郎=段平、新田その他=ホセ オスカル=蛮←→飛雄馬、アンドレ=伴・八幡、フランス王家=巨人軍 (結局侍フランス王家しちゃった) 馬丁なのに貴族ばりに強いアンドレって地味に凄いな。 なんか、梶原的パターンってのはやっぱり根強いのかなあと本気で思う。 まあベルばらアニメ版は前半長浜さんで後半出崎さんと、それぞれが別の意味で梶原調原作クラッシュぎみだからな。 -
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