朝日記(合戦中)
毒舌、ネタバレ注意。義経教注意。

2007年06月10日(日) 雪のツバサ。

銀魂第3期ED。
「雪のツバサ」
めちゃくちゃよくないですか!
もう大好きです!!
曲も、映像も大好きです!!!
銀魂っぽさで「PRAY」と「風船ガム」がすごく好きだけど
幕末っぽくて
歴史物っぽくて
めっちゃせつなくて「雪のツバサ」が大好きですvv

借りてたDVDの8巻の特典が
ノンクレジットのOP&EDだったんですが
もうもう「雪のツバサ」エンドレスで見ました。
10回くらい見たかなーー。
時間の許す限り見てました。
何度見てもせつない。
本っっ当にせつなくていいですね。

雪の白。
雪の白に
溶けて消えるはかなさに
刹那の熱さに
冷たさに
何を重ねるかはひとそれぞれ。
雪は白くて冷たくて、音すら消してしまうもの。
静寂、再生、真っ白な汚れない世界。
お約束的定義の中にたくさんの想い出が埋もれている。

最初もね、視点が好きです。
雪の中、原付を飛ばす銀さん。
ライトに照らされた道はほんの数メートル先までで
その先は見えない。
この先の未来を暗示させる。
これから登場する人達の未来。
それは過去かもしれなくて、今かもしれなくて。
雪の中、真っ白な結晶の中に映るのは、何?
このシーンの映像っていうか入り方っていうか
もうすごく好き。
ここからしてもうせつない。

でね、最初に真選組ですよ。
もう近藤さんマジカッコイイ。
近藤さんの雪は熱い雪。
どこまでも真っ直ぐに汚れない、高みを目指す、
理想を目指す、真っ直ぐで熱くて優しい白。
これからを見つめる、今を間違いなく受け止める
熱くて広くて大きくて優しい雪。

隊士たちと総悟。
たとえ細かく描かれていなくても
登場していなくても
確かに幹部3人を支える、力強い隊士たち。
男臭い中に、言葉などない中に、
無言の信頼がある。
そこが生きる場所だという覚悟がある。

総悟の目がたまらなく好き。
大好き。
大切なもののためなら、修羅にも夜叉にもなれる瞳。
人を殺すことにためらいのない、本気の。
子供であるからこそ、無垢で力を持つ。
冷たく冷え切った、けれど限りなく透明に近く澄みきった雪。
刀の切っ先のように研ぎ澄まされた
けれど下手をすればその切っ先で己を差し貫いてしまいそうな
危うく澄みきった両刃の剣。

真選組の要、土方さん。
近藤さん、隊士たち、総悟…順に描かれた真選組のすべてを
本気で護ろうとする土方さんの横顔。
柄にかけた指先。
雪の白さを引き立てる闇。
すべて何もかも、一人で背負ってしまいそうな決意。
汚い部分は全部引き受けて
隠して隠して隠して
己の手一つを紅い血に、光ない闇に
溶け込ませる覚悟を決めた男。
夜の闇が、雪の白さを引き立てる。

真選組。
あちこちをむく瞳は、それでも確かに同じ場所を踏みしめていて
同じものを護ろうとしている。

桂とエリザベス。
高杉。
坂本。
ここは三連発で泣ける。
エリザベスがあんな顔してるのに、すごくせつなく見える。
雪。
たくさんの命を奪って生きた彼らの過去を
静かに、真っ白く隠していく雪。
けれど消えない思い。
決して同じ方向を見ることのない彼らの胸の中には
同じ記憶が疼いている。
血塗られた戦いの日々も
共に学んだ穏やかな日々も
雪は冷たく白く、隠していく。

坂本の笑顔ではっとする。
ずきんと胸が痛む。

未来とか過去とか
理想とか、夢とか捨てられないものとか
想い出とか、護りたいものとか
義務とか
復讐とか
仲間とか
斬ったり斬られたり
何が真実か、自分は何を望むのか
どうしたいのか、どう生きるのか
たくさんのしがらみに捕らわれて。
希望、欲望を胸に抱いて生きる日々。

人はがんじがらめに生きてるけれど
本当にそれでいいの?

大切なものを護って、自分の信念や仲間を護って
生きなければいけない。
そうでなければ恥ずかしい。
己の生き様を常に模索せよ。
過去も背負って、今の罪を抱いて
たとえ待つ未来が闇に覆われていたとしても
真っ直ぐに未来を見つめて生きよ。
逃げるな。

本当にそうかい?

確かにそんな時代なのかもしれないけれど
それじゃ息が詰まらない?
笑って生きることも大切じゃない?
楽しいって、感じて毎日生きたくはない?
雪が降ると、楽しくならない?
それで、いいんじゃないのかな。
楽しい。
今、すごく楽しい。
だって、雪が降ってるから。
今、生きてるから。

そんな風にね、言ってるような気がするんです。
坂本が。
彼の表情で
過去を生きる侍も
今を生きる侍も
その存在を肯定されるような気がする。
楽しく生きていい。
笑って生きていい。

それらすべての白が
銀さんの上に降る。
真選組も
(これからもきっと彼らはずっと一緒にいる)
攘夷志士も
(もう二度と、共に歩むことはないとしても)
坂本も
みんな生きてる。
過去を抱えて、現在を必死に生きている。

空から落ちてくる、雪は白。
様々な色をして
様々な形をして
さまざまな温度で生きるすべてを
同様に包み込む。
同じ雪を、同じようには受け止めない様々な人々の上に
雪は等しく降り積もる。

銀さんがね、空を見上げて
それらを全部見てんだか見てないんだか
そんな感じで
満足そうに笑うのが本当に好き。
あの銀さんの表情が大好き。
優しくて温かくて
押しつけたりも突き放したりもしなくて
自分の信念を木刀一本に込めて生きる銀さんの
誇りと優しさと温かさが滲み出てる。

そんでもって、神楽、新八。
雪が降って嬉しいと、子供の心そのままに。
嬉しそうに雪を見て
寒くなってきたからはやく家に帰ろう
こたつに入ってあったかい鍋でも食べよう。
そうすることに理由なんてなくて。
当たり前のように、ごくごく自然に過ごす日々を
積み重ねて生きてる。


なんていうかね。
どういう意図のEDなのかわからないけど
とにかく雪の中に全員を出したかっただけなのかもしれないけど
本当にねすばらしいと思う。
大好きです。
泣けます。
めっちゃ深いと思う。
考えれば考えるほどせつなくて、じんわりする。
この曲一曲で、小説が一本書けるんじゃないかと思いました。

隅々まで見れば見るほど。
本当に泣ける。
肩に積もった雪とか
立ってる場所とか
なんでだろうーー。

私やっぱり歴史が好きだなーって思いました。
そういうことなんだと思う。
幕末って本当に基礎的な知識しかなくて
それすらあやしくて
でもいろいろ知りたいなーって思いました。
さて、私はどこの誰派になるのかなーー。
そういえば、高校のときクラスに
吉田松陰が本当に大好きな子がいました。
土方のことを死ぬほど大好きな人もいました。
思えば彼女たちは敵同士だったのねぇ(そこ?)

とりあえず銀魂DVD8巻だけでも買おうかなー。
マジいいよ。
ホントにいいよ。
ホントにね。
煉獄関の話も大好きだしね。
銀さんを信用してる総悟と
総悟を放っておけない土方と
なんだかんだで世話やきな銀さんの関係性がよく見えて
そこらへんもお気に入りです。
総悟ってやっぱ子供で可愛いよね。
なんだかんだ言って、困るとすぐに万事屋に駆け込むんだね。
土方って本当に総悟を甘やかしすぎだよね。
銀さんホンットカッコイイ。
煉獄関とか、汚いものを見て見ぬふりを出来ない真っ直ぐなとことか
孤児の世話をなにげにやいてるとことか
総悟の優しさがかい間見える。
本当の彼らの姿を見た感じで、温かな気持ちになりました。
それと同時に、彼らの所属する組織(江戸幕府)の恐ろしさも
よくわかりました。

ああ、何、結局何。
銀魂面白いなぁ話。
うん。
銀魂面白いなぁ。
第2期EDの雨降りエリザベスも大好きです。
日常のちょっとしたワンシーンがすごく好きです。
桂に傘持ってくエリーが本当に健気で可愛い。

とりあえず銀魂な日々です。
部屋の片付けだらけの日々です。
物が着々と減っています。


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