この土日は冒険だった。

本当はいつもの乗りなれた夜行バスで向う予定だったのに
電車が遅れたせいで
バスに、ぎりぎり間に合わなかった。

頭真っ白。

バスに乗れなくて、トボトボお家へ帰る
来た道を、戻る
なんて
あやには考えられなかった。

なんとか向わなきゃ。

バスセンターで電車ならあるって聞いた。最終の１本だけだと思う。
でもバスより高価だし到着時間が早すぎて時間をもてあます。
だったら他の夜行バスを探せないか。

別のバス乗り場まで走って探して１つだけ見つけたけど
キャンセルが出るかは出発直前にならないとわからない
との返事だった。
電車の値段はこのバスの値段の１．５倍以上。
バスに乗れるなら乗りたい。

でも
バスの出発時刻は電車の発車時間と同じだった。
バスのキャンセルが出なくて乗れなかったら
終電もなくなったあやは野宿になっちゃう。

電車に乗ることにした。
初めての経験で切符を買う場所も（夜間用？？）
乗り場も、トイレも迷い
その度に色んな駅員さんに聞き
なんとか無事に飛び乗った。


最初のバスを乗り遅れて、そのことを彼にメールしたのに
それ以来
彼からのメールや電話が途絶えあやは１人悩んで考え出した答えだった。