あまいせいかつ

2006年02月10日(金) Johnny Weir考察

あまりに健全で優等生的な演技が単細胞的にみえてしまい
スコット・ハミルトンとかトッド・エルドリッジとか
アメリカ人のスケーターがとっても苦手です。
最近の選手でもライサチェックやゲーブルなんかも良さがわかりません。

確かにフィギュアはスポーツであるので男子だったら4回転、
女子だったら3回転+3回転は飛べる人が優勝してほしいという気持ちは
あるけれど4回転とべば、手がドラエモンのようにグーになっていようが、
梅干婆のように背がまるまっていても優勝という時代は
終わって正解なのかもしれない。

わたしが今回のオリンピックで注目している人は
ジョニー・ウィアー君というアメリカ人です。

ジョニー君は子供の頃、野球の守備をしながらピルエットを回っていたという風変わりな少年でした。
あまり裕福ではない家に育ち、
自宅裏庭の凍りついたトウモロコシ畑の上でスケートをはじめたという。
ジョニー君は従来のアメリカ選手とは全くちがう魅力をもったスケーターです。
毎回選んでくる哀愁を帯びた曲といい、
流れるような浪漫的な演技といい、
インタビューでの暴言といい、
オリーブ老女の心をすっかり鷲摑みです。

その演技の美しさは、全米選手権3連勝という実績からも納得できますが
ジョニー君は未だに「へんなこ」です。
半分が白鳥、半分が魚のウロコみたいな衣装をはじめ、
今時めずらしい中野ブロードウェイで買ったのかと思われるような
斬新な衣装を身に着けています。
しかも衣装ひとつひとつに名前をつけてたりします。
全く謎です。

全米選手権で、欧州王者のぷるしぇんこより得点が伸びた点について
「国内試合はインフレ採点だもん。五輪の優勝はぷるしぇんこ。
のこり2つのメダルは6人の選手が争うことになると思う」
とのたまっていましたがおまえは解説者じゃなくて選手やんけ!と
突っ込みたくなったのは私だけでしょうか?

もしもスグリが日本選手権で
「私の蚊のとまるような低速スピンが、世界初の三回転半を2回披露した
マオちゃんより技術点が高いなんてインフレ採点すぎます!」
と答えたらそれだけでファンが500倍に増えたかもね?

ジョニー君は今回は4回転に兆戦してこないと思います。
しかし、五輪でのフリー演技は昨季のプログラム「Otonal」に変更とのこと。
これは最高に美しいわたしも大好きなプログラムです。
ショートは「白鳥」のままでいくということは
「鳥のオリンピック」なので縁起がいいかもしれません(注:ここ笑うところ)。

彼の足首の太さはやはり職業病でしょうか?(注:この足はジョニー君の足です)



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