あまいせいかつ

2006年12月26日(火) るかちゃん映画鑑賞会「あるいは裏切りという名の犬」

わたしは正しいことが好きだったりする。

100%正しいと思えることをすることは難しく、
そのため、わずかなほころびによって身を滅ぼすことがある。

いろいろなことが思い起こされる映画だった。

刑事ものが苦手なわたしはあまり期待していなかったのだが
今年最後にして今年最高の映画だったと思う。
本当に見て良かった。

ジェラール・ドパルデュー
ダニエル・オートゥイユ
彼らの映画をリアルタイムで見れる幸せ。
年をとってその年齢にふさわしい仕事をすることの美しさ。
見習いたいと思う。

重苦しい場面の連続だが
ダニエル・オートゥイユと娘の場面はやけにほっとさせられる。

なぜか。

娘を演じているのは彼の実の娘なのである。
怖いほどオートゥイユに似ている。

正反対の役柄を演じるふたり。
実は似ているふたりだと思う。
ふたりとも融通の利かない性格なのだ。
その融通の利かなさが自分で苦しいはずなのに
曲げることができない。

でもその気持ちがとってもよくわかる。
なぜならわたしも同じ融通の利かない性格だから。



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