あまいせいかつ

2007年01月28日(日) るかちゃん映画鑑賞会「若者のすべて」

最近家族の間での痛ましい事件が多いですよね・・・。

家族や一族の軋轢や憎悪をヴィスコンティは
多々作品に残しています。

若者のすべて(1960) - goo 映画

南部イタリアからミラノへ引っ越してきた5人兄弟。
日和見主義な長男。
道を踏み外す次男。
純粋で善良な三男。
冷静で正当な四男。
家族思いな五男。

このうち次男と三男(アラン・ドロン)を中心に描かれてい愛憎劇。
これでもかこれでもかと堕落していく次男。
この物語で一番悪いのは次男のように描かれていますが
わたしは一番悪いのは三男だと思うのです。

「ロッコ(三男)は何でも許してあげるけど
 許してあげてはいけないこともあるんだ。」
四男のセリフです。
兄弟の中で正しい判断ができるのは四男だけです。
ロッコが次男を責めずに次男の罪をかぶり続け
かばい続けたために悲劇は起こります。
ロッコは共依存なのかもしれない。

しかし、ヴィスコンティのアランドロンに対する
愛をひしひしと感じる作品です。


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