大海原PON太の日記...大海原PON太

 

 

何もできなかった。 - 2002年03月15日(金)

今、かぁちゃんの実家からばぁちゃんが来ている。
実家の母親の兄貴家族が旅行に行く間うちに来ている。
来るたびにばぁちゃんの能力がおちていく。

以前から歩行障害はあったんだけどもう今では歩けない。
寝返りがうてなくなって
ベットから自力で立つこともできなくなった
トイレに行けなくなって
オムツになって
でも便意は有るから起きて
自分で処理しようとする気持ちが強いから頑張って

でもできない。

その頑張ってる過程の物音で何とか気づいて
そこで見るばぁちゃんの姿って切なかった。
何だか少し泣きそうになった。

ワシは老人ホームでもバイトしたし研修にも行った。
同性介護じゃなかったからおばぁちゃんの介護も随分やった。
便失禁の介護ももう慣れた
正直一通りは一人でできる。
でも自分のばぁちゃんの下のお世話するのに凄く抵抗があった。
トイレに連れて行って
ばぁちゃんのズボンが下ろせなかった。
何もできないでオロオロするだけだった。

昼間からばぁちゃんの世話でフラフラに疲れてる母ちゃんを起こした。
今は午前4時
ばぁちゃんの布団が汚れていたのでシーツを変えて。
ばぁちゃんを連れて風呂場へ行き。
ばぁちゃんの体をキレイにして
そして戻ってくる

ワシができたのはばぁちゃんのシーツの交換と汚れ物を捨てるのとばぁちゃんをベットに戻すだけ。

ワシは介護福祉士。
介護のプロになる男。

でも何もできない男。
異性介助って問題もあるけど。
何もできなかった事が悔しい。

かぁちゃんはワシに「ありがとう」って言った。
かぁちゃんはフラフラ歩いて寝室に戻っていった。

かぁちゃんの事を心底を凄いと思った。
尊敬とかそういうのじゃない位思った。
少しまた泣きそうになった。

今はもう5時になる。
朝まで起きてばぁちゃんを見てる位しか今のワシにはできない。
明日からばぁちゃんが帰る火曜までもうワシが家に居られる夜が無い。
負担が全部かぁちゃんに集中している。
ワシは何もできないでいる。




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