晴れも褻も
〜ハレもケも、と読みます。私らしいかなと。
- 2009年04月24日(金) 風に舞い上がるビニールシート
表題作以外は、あたたかくてやわらかくて
小さな出来事を丁寧に丁寧に描写していてとても好きだ。
けど、表題作を読み始めて、
ちょうど電車が大手町に着いたところで本を閉じて、
・・そして、そのままその先は読みたくない、と感じている。
まだトラウマなのか、と思う
いまだに涙が出そうになって怖いとか、どこの子供だ、ほんとに
たぶん、だけど、なんとなく恐れているのは、
その短編を読み終わったときに救われたように感じることなんじゃないかと
そんなぬるい感覚じゃないんだ、みたいな
なんだろう、変なプライドになってしまったのかな
あんたなんかに分かるわけ無いって相変わらずどこかで思ってしまっている
なんなんだ、これ。
腫れ物なのは、そのまんなかにあるものじゃなくて、
そのまわりにこびりついてしまった余計なもの
そういうことを感じるのが嫌だ。
里佳の描写を読みながら泣きそうになる、そんな自分に安心したりもする
救急車のサイレンを聞くと思い出す出来事が重なってくる
どっちに転んでも悔しい思いをしそうで、
続きを読もうか、読むまいか悩む。
・・・逃げちゃえ、というわけで、逃げちゃうことにした
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