ToY◎StorY
モクジ|カコ|ミライ
そんなこんなな体験後
なぜだか不思議と
変な焦りがすーっとひいていった。
だれかに結婚して!と詰め寄るわけでもなく
面倒くさい相手にも愛想をふりまくわけでもなく。
わたしはもしかすると
愛情不足だったのかもしれない。
彼と再会したときに
あたりまえかのように手をつなぎ
なに食べようかー、って歩き出す。
不自然なのに 自然すぎて笑える。
お酒を飲み わいわい騒ぎ
おうちに帰って
わたしよりも細いであろう彼の腕の中におさまり
これまた自然に キスをする。
付き合ってもいないのに
付き合っているかのようなことをする。
居心地がよくて ずっと一緒にいたくなる。
もしかしたら遊ばれているのかもしれないし
むしろ普通にその可能性の方が高い。
だからこそ
もっとむなしい気持ちになるものだと思っていたのに
実際そんな気持ちはカケラも抱かなかったことに
正直言うと驚きを隠せない。
彼の住む遠い街に 次の夜彼は戻っていった。
残ったのは むなしさでなく
あたたかさだった。
それでも、こんなのはこれっきりにしよう。
彼とはきっと もう会えないのだろうし
今後どうにかなる気もしない。
追いかけて情緒不安定になる恋愛はこりごり。
どうなるかなんて、わからない。
わらかないから、仕事人間復活しちゃった。
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