ToY◎StorY
モクジ|カコ|ミライ
彼とはお付き合いすることになってから
一度も会っていない。
次いつ会えるのかも不明だし
友達に大丈夫かときかれるのも
当たり前の話なのかもしれない。
けれども、
彼のことを疑うことは一切なく
ああ、どんな人だったっけ、
ああ、どんな声だっけ、
と、記憶をたどる作業でおわる。
それって好きなの?って聞かれるかもしれないけれど
それぐらいの距離感が今のわたしにはここい良い。
やりたいことがある。
もっと、もっと、叶えたいことがある。
彼とならばその夢を捨てる必要はなく
わたしは追い続けることができる。
そんな気がするから
わたしは、彼にためらいもなくOKと伝えたのだろう。
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