バイト仲間と久しぶりに会って飯を食らい酒を酌み交わしました。世の中は確実に時が流れている事を再び痛感。変わってないのは俺の『無職』という肩書きくらいなものじゃねえか。
独りっ子仲間で大学を卒業してからスキルを身に付ける為に専門学校へと通い始めた彼は見事就職を勝ち取り、独りっ子の汚名を挽回すべく社会へと飛び込み、オシャレな横文字の会社で働き始めました。が、その会社が経営困難に陥り給料が支払われず、会社共々IT業界からリストラ。御前も無職じゃねえか。生きるて大変なことだな。まあ握手。
大学時代に相方を身篭らせてしまい、結婚を決意し一児の父親となり、自分以外の誰かの為に生きていくなんて格好良過ぎる生様を見せつけてくれやがった同じ歳の彼は嫁が息子と共に実家に帰省してしまいました。別居状態です。離婚の危機に陥っています。俺等に向けた笑顔が痛々しいぜ。もしも俺が御前だったなら、妊娠発覚の報告を聞き終わる前には自転車に乗って消費者金融へと一目散で向かった事だろうよ。どっちが正しいかなんて問題じゃねえな。とにかく俺も御前も問題を抱えているって事は事実だ。まあ握手。
俺が次に握手するのはいったい誰なんだ? 左腕のROLEXが眩しい人事部長? 笑顔が眩しいあの娘?
カモン!明るい未来。飛び出せ!青春。
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