春を意識させる暖かい1日。
市内を走る、とあるローカル線の踏み切り。
前には車が5台。対向車は次から次へと流れる。
見通しは良くて信号も無いので、前の車に続いて踏み切りに進入。
線路の真上まで進んだとき、前の車が停まった。
ワケが分からなくて前をよく見た。
先頭の車が右折禁止なのに右折しようとして、対向車がなくなるのを待っていた。
そのまま待っていたら、踏み切りが鳴り出した。
対向車線は対向車が停車していてどうにもならない。
前に停まっている珍走団使用のマジェスタが怒涛のクラクション攻撃を開始して、前へ前へと連鎖していく。
先頭の車は後ろがヤバイ事になっているにの気付いたのか、諦めて直進した。
降りてきた遮断機危スレスレで通過して、危なかったと思いつつ何もしなかったし冷静だった。
先頭の車は諦めきれないのか、走り出してすぐ左に寄せて停まった。
車がいなくなったらバックして、意地でも右折するのだろう。
ヲレと一緒に死にかけたマジェスタがその後ろに車を停めた。
表情からキレ気味なのが分かった。
こっちの方が危なかったけど、ヲレはそのまま通り過ぎた。
言っても理解できる頭を持っていると思わないし、言葉が通じるとも思えなかった。
ファンカーゴのオバサン、アンタのせいで逝きかけたよ。
こうして生きていても、簡単にあっけなく死は訪れるのだろう。
子供の頃は辛い事がある度に、大人になれば幸せになれると信じて生きてきた。
大人になっても幸せになれないと気付いた時、それは自分のせいだと気付いた。
最近『自分探し』という言葉をよく聞く。
そしてこの言葉が大嫌いだ。
そんなものは何処にも無い。
都合良く作り上げた自分像なんて自己満足で、目を逸らしたい汚れて醜い部分が本当の自分。
自分の長所を書く項目が無い履歴書を選んで買っている。
そんなモノは何処にも無いから。
BGM 「Dirty Little Thing」 by VELVET REVOLVER
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