あの出来事以来、眠れずに落ちたまま。
降りかかる出来事を誤魔化す事も出来ず、逃げる事も出来ず、受け止めきれずに逝ってしまった彼女。
せめて嘘ならいいと思ったけれど、現実は残酷な結果を知らせる。
悲痛な心の叫びが、頭の中から離れない。
リアルな世界の人間も、バーチャルな世界の人間も、彼女を良い方向に向けようとしたはずなのに。
結局どんなに頑張ったって、人一人救えないのだろうか。
生き続けたからといって、それが幸せだとは限らないのだけれど。
でも、バーチャルな世界とはいえ確かに救って欲しいと叫んでいた。
そして永遠への旅立ちの予告。
最後まで、誰かに救って欲しかったんじゃないかって思えて仕方が無い。



自分だったらどうするかって考えてしまう。
きっと普段と変わらずに過ごして、誰にも告げずに旅立つだろう。
永遠に見つからない場所で、永遠に見つからない方法で。
死ねばテレビのスイッチを切る様に、一瞬にして五感も意識も途切れて終わる。
その先には救いや幸せなんて無くて、そう、何も無い。
苦しむ為に生まれてきたと受けとめているから、そんな日は訪れないけれど。



明日の仕事が終われば、今週も三連休。
有給休暇も前倒しでもらえる事になった。
この前の面接は駄目だったから、次を探さなくては。

BGM 『All Dead』 by L'Arc〜en〜Ciel