この職場での最後の日は、 退屈なほど静かに終わろうとしています。 窓の外にはたくさんの桜。 今まさに咲き誇らんという濃厚な空気が立ち込めています。
良い天気の今日もじきにおわり、 明日は雨になりそうです。 桜が雨に負けて散ってしまわないかと、 不安に思ってもどうすることもできやしない。 そういう事実を苦々しくかみしめています。
自分のそとにある出来事に、 不安に思うことはとても辛い。 自分自身で解決できない、という事実の歯痒さ。 信じることしかできない苦しさ。 大丈夫だよねと確認を取りたいのに、 声に出してしまうと本当になりそうな気がして、 目を開いていると見たくないものまでみえてしまいそうで。
明日の雨で桜は散ってしまわないだろうか。
一度の雨なら、 きっと大丈夫だろう。 けれど、 幾度目かの嵐を、 こえる自信が今の私にはありません。 どうか嵐はこないように。 そう、静かに祈っています。
どうか。
春爛漫。 咲き誇る川辺の桜。 平穏な今。
あたたかな。
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