たまの日々

2002年07月02日(火)

新しい職場2日目。
先週より30分のんびりできる遅い朝。
繰り返される単純作業。
刻々と過ぎる時間。

道路を隔ててすぐに、
小さな川が流れています。
土手は背の高い草が青々と、
夏の匂いを漂わせています。

今日の、
あの夕立はそんな風景の事務所で過ごしていました。
もちろん窓の外なんか見ていられません。
背後に迫る妙に暗い明かりと、
雨の地面を叩く音に、
そっと気持ちを寄せているだけ。

そこに響く、雷。

空気はのったりと重く、
気温は払っても肌にまとわりつくように苦しい。

それでも、
そんな音に耳を傾けて、
私は少し爽快な気持ちになった。
カサカサと、
単調に紙をめくり続けながら、
遠い夏の記憶を辿った。
花火を見に行きたい、と思った。

夏が、
待ち望んでいた夏がやっと目の前にやってきたのだ。

30分の残業を終えて事務所の外にでると、
半分が雨雲、
半分が透明な空。
白く小さい雲に、
夕陽の残りがオレンジ色に映っている。
濃い緑色の草が
夏の雫に逆さまに映っている。

宵が、
ゆっくりせまっている。






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