たまの日々

2002年10月14日(月) 手をつなごう

ただいまぁ。
半月が空の真ん中を渡っているのがきれいにみえる、
私の、
窓の広い家に今帰りつきました。

とても贅沢な旅でした。
空気も川のせせらぎも驚く程に透明で、
黄葉は景色を鮮やかに、
近く、遠く彩っている。
夕陽も街の人々もとろけるようにあたたかく、
心がしんと澄んでいくような気がしました。

どこまでも青い空の下、
川原の南アルプスを望む露天風呂
(混浴で水着OK。川も温泉もみたことのないきれいな色でした)
合掌造りの隣の粋な小屋に、
まわりからみえそうな雑で低い石垣の中から
黄葉を見あげながら入る乳白色の湯。
あたたかい夕陽。
葉をいっぱい広げる秋桜群。

地ビール、岩魚、
紙すきもしたよ。
どこもかしこも静かでおだやかに豊かでした。
街の人々はあたたかく、
いっしょに旅行した仲間たちはとても親切でした。


今はまだ、
手に取るようにそれがみえます。
まだ、さめないうちにそれを伝えたい。
ううん。
ほんの少しでも見せてあげたい。
さわらせたい。
淡く甘いちいさな果実をわけあうように
そんなこともこんなことも、
わかちあえたら、と夢描くのです。
手も、つなげないクセにね。

さっきより、
7センチ程、月が右に移動しました。
そちらはどうですか?


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