インターネットは調べものにはとても重宝。つい最近、急ぎの速記録作成の仕事でそれはそれは役にたちました。 例えば、雪印の創業にかかわった「クロサワトリゾウさん」と聞いただけではもちろん漢字がわからないので、yahooで「雪印 くろさわとりぞう」と検索をかけるとすぐにヒット。もう一つ、自由民主党の政策集団で「シスイカイ」というのがあるのですが、これも漢字がわからなかったのが、「志帥会」だと判明。 国語辞典、地図という速記者に欠かせない持ち物が不要とまでは言わないけれど、インターネットにつながるパソコンさえあれば、という時代です。 漢字がわからなくて調べるのは当たり前のことなのですが、その前に「この場面でこの言葉でよいの?」と気づけるかどうかが、速記者としては最も大事なことなんです。テープだけで聞いていると、自分がよく聞く言葉にどんどん置き換えて聞いてしまったりするわけです。さっと聞くと「我が社は北海道のイヌとして」と聞こえるのですが、この場面で「イヌ」なわけはないよな。あれこれ言葉を思い浮かべながら聞くと「北海道の雄(ゆう)として」と言っているのではと思い当たり、そう思って聞くとちゃんと「北海道のユウとして」と聞こえるのです。 こういうときはインターネットも頼りにできないわけで、だからまだちょっとは速記者が必要かな、と思っていただけるとうれしいわけですが・・・。
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