お年を召した方にとっては、新しい言葉を覚えていくだけでも大変なことです。ファイルとフォルダでさえ、大変。ワードで作成した書類はファイル。エクセルで作成したシートもファイル。デジカメの写真のデータもファイル。 ファイルを入れておく入れ物がフォルダ。
ウィンドウズパソコンにはマイドキュメント(あるいはマイピクチャ)という自分の書類入れのフォルダが最初からあります。作成したファイルはマイドキュメントにどんどん保存すればよいけれど、ファイルの数が増えてくると、以前作ったファイルを探すのが大変になってきます。 そこでフォルダで管理しましょう、となるわけです。もちろん、最初からいくつかフォルダを作成しておき、保存するときに、このファイルはこのフォルダに、と指定してもOK。
音更のパソコンサークルで、フォルダの作成作業に取りかかったのですが……。 私の予定では、マイドキュメントに「練習1」「練習2」という名前のフォルダを作っていただこうと思ったのですが、「新しいフォルダ」「新しいフォルダ(2)」「新しいフォルダ(3)」とどんどん新しいフォルダを作成してしまう方が続出。 10人以上を一人で指導しているとよくある話なのですが、「「新規作成」−「フォルダ」と選択したら、そのまま待っててね」と言っても、別のところをクリックしたり、エンターを押す人があっちでも、こっちでも。 路線を変更。「新しいフォルダをどんどん作っていいよ。その後で要らないフォルダを削除する方法と、名前を変える方法を説明するからね。」 皆さん、新しいフォルダを作っては消し、作っては消し……。こんな作業でも初めてやることは楽しいものです。
さて、フォルダを作り、名前もちゃあんとつけました。ここからがまた大変だったりするのだけれど。 「じゃあ、ワードを起動させて、簡単な文書を入力して、マイドキュメントにつくった「練習1」のフォルダに保存しようね」と指示を出すと、入力後、いきなり「開く」を選択する方が数人。「練習1」のフォルダを開いて、そこに保存するという操作をしなくちゃ、と思ったよう。気持ちはわかるけど、それじゃあ、パソコンにあなたの気持ちは伝わらないのよ。
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