こんなこと・あんなこと

2003年11月03日(月) 小旅行4日目

「秋の金沢」とはいえ、1日、2日は駅から会議場を往復するのみ。ホテルも夜の懇親会場も駅周辺で、兼六園も、金沢城にも足を運んでいない。
今日は午後3時までだけれど、やっとフリー。

朝ごはん前にまずは犀川までお散歩。途中、長町武家屋敷跡を通る。「跡」とはいえ、そこは武家の末裔の方々(たぶん)が住んでおられるわけで、朝の時間、武家屋敷の木戸をくぐってゴミを出す人の姿も。
途中、たわわに実った柿の木があっちの庭にも、こっちの庭にも。木になる柿やミカンを見るにつけ、これがごく普通の日本の田舎の風景だとすると、北海道って日本じゃないよな、と思ったりする私。

犀川は春の桜の時期がみごとらしい。川自体はさほど美しいわけではないけれど、川沿いの木造の建物がよい感じ。
室生犀星の「杏っ子」の文学碑までたどりついて、帰りはタクシーでホテルまで。

朝ごはんを食べてチェックアウト。お土産を求めようと向かった駅のものすごい人。連休だものね。輪島塗のお椀やお箸。すてきなんだけど、ふだん使うにはもったいないよ、と思い、見るだけ。九谷焼はもっと見るだけ。

もみじやマツタケの形がかわいらしい麩、笹寿司、まきぶり、かぶらずしなどを求め、ロッカーにあずけ、さあ、兼六園へ。

兼六園は金沢城に隣接した庭園。時間がないので金沢城はパスして、兼六園だけ。ここもすごい人。小さな葉のモミジがたいそうきれい。まだほとんどの葉は緑で、ごく一部が赤いのだけれど、それがまた美しい。紅葉のピークはさぞかしみごとでしょうね。

兼六園を出て、金沢で一番にぎやかな香林坊(こうりんぼう)へ。途中、石川近代文学館に寄ってみました。室生犀星を初め、石川県ゆかりの作家はこんなにたくさんいるのね。ここは外の雑踏とは別世界。昔の学校をそのまま使ったなつかしい建物。ちょっとかび臭かったけれど。

香林坊では五木寛之が原稿用紙に向かっていたという喫茶店「ローレンス」へ。大きなカップで出てくるコーヒーにはゆで卵、ピーナッツなどついてきて、名古屋のようだあな。
マスターはかなりのお年。何年もここでこうしてコーヒーを淹れているんだろうなあ。

香林坊を出て、近江町市場に寄ると、日曜、祭日はお休みのお店の方がほとんど。ここの舟楽(しゅうらく)というお店の押し寿司が絶品らしいのに、残念。

夕方の浅野川周辺の茶屋街なども訪れてみたかったけれど、それはまたの機会に。
金沢15時30分発のトワイライトエクスプレスで帰路につきました。


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Hiroko Watanabe [MAIL] [HOMEPAGE]

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