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2008年10月17日(金)
東野作品

さまよう刃
予約してから半年ぐらいかなぁ〜、やっと図書館から借りれました。
東野圭吾さんの作品は好きなんだけど、重くてそう何度も読み返したくなることはないので、その場合は図書館はとっても便利です。ま、人気作家さんの作品はなかなか借りれないってのが難点ですけど。

さまよう刃はあらすじ読んだ時点で、暗く重くキツイ本だろうと思い読むのが大変だろうなぁって思ったんですが、借りた当日に一気に読んでしまいました。
凄い読みやすい。白夜行読んだときも思ったけど、あの太さなのに厚さを感じるのは最初だけ。
読み始めると内容に引き込まれてスラスラ読めちゃうから気がつけばご飯も食べずに読みふけてしまいます。

色々と考えさせる話です。
BLだったら強姦されてもいつのまにかカポーになってますけど、一般紙の小説だとそうなるわけがないですよね。

中学生の一人娘が薬を打たれて強姦されて薬のショックでか死んでしまい遺体して発見されるんですが、この時の父親である長峰の悲しみといったら・・・。
読んでてもらい泣きしてしまいました。
奥さんも数年前になくし、それでも父娘二人でで頑張って暮らしていたのに、その生活を馬鹿な欲望で壊されちゃったんですから。酷すぎる。
しかし、殺してしまった相手は未成年の少年達。
相手が未成年ということで、例え捕まっても法では裁かれる事はないと考え復讐をすることを決意し、犯人を捜していくのですが、とにかく長峰の決意が凄いよ。
長峰が警察に出して手紙とか読んでてズシンと心にきましたね。
もちろん、復讐なんて事は決して許される事じゃないかもしれないけど、でも、この本読んでた99%の人はきっと犯人が殺されればいいと思っただろうなぁ。もちろん、私も思いましたよ。
なんで復讐って駄目なんだろう。とくに未成年に対しての甘い今の日本の法律はどうにかして欲しいですね。
事故で人を殺してしまったとかなら別だけど、意図的に自分の欲望だけで人を傷つけたり殺したりした人間には年齢関係なくそれ相当の報復は必要だと思います。
18年とか生きてて犯罪を犯すような人間がその後一体どのくらいの年月たても更生されるんでしょうかね。凄い無駄な感じがしてなりません。

話が脱線しましたが、小説では長峰だけでなく、警察側の視線でもかかれてます。
長峰はレイプ犯を探し殺そうとしてる。
だから、その前に長峰を捕まえるか、レイプ犯を探して保護しなくては・・・といった複雑な状態に追い込まれるんだけど、犯人達の極悪非道の振舞いがゾクゾクでてきて、警察達も犯人に対して微妙な気持ちになっちゃうんですよね。
この警察の立場もつらいだろうな。とくに娘のいる親なんてやるせない気持ちでしょうね。

最後の終り方については、あの終り方はあんまりだなぁって思うけど、でもあえてあの終わり方にしたからこそ、色々と読者が考えてしまうんだろうなぁって思いました。

内容的にかなりキツイ話ですけど、たくさんの人に読んでもらいたい本ですね!!

東野圭吾原作の「流星の絆」見ました。
クドカンテイストがよく出てるというんだろうか。なんか白夜行とかとはまったく違った感じになってます。
小説のあらすじ読む限りだとかなり暗く重たくドロドロした話だと思ってたのですが、ドラマはやたらとテンションの上がり下がりが早しい。笑ったりしんみりしたりと忙しいドラマですね。
でも、ニノや錦戸がいい味だしてる。
根暗兄貴のニノ、ノータリンっぽい弟。いい感じですね〜、ほんと(笑)
これからどのように進んでいくのか検討がつきません。