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2009年03月29日(日)
BL本感想

光さす道の途中で/杉原理生

杉原さんの作品のどれもこれも大好きなんですが、これもまた最高に良かったです。
私、この人の書かれる弟属性の受けキャラが大好きなんだと思う。
甘えたのくせして意地っ張りでね、可愛いんですよ。構われないと拗ねちゃったりするキャラなんですよ。あー、かーわーいーいー!!
今回兄弟ものでなかったけど、受けには兄貴がいて、最初の頃は兄貴が弟かまってるシーンが結構あってかなり萌えました。別に兄弟カポーじゃなくても兄弟シーンって見ててにやけるわ。

一言でいって、この話って「星の瞳のシルエット」のBL版ですかね(笑)
古くってすいません。読み終わってまずあの漫画思いだしちゃいました。
甘酸っぱいというかほろ苦いというか、青春真っ只中の高校生から大学生にかけた少年達3人のお話でした。
うーむ、見事な三角関係。
でもこの三角関係、かなり微妙ですね。ひとえに受けキャラの真野君が激しく鈍感のせいなんじゃて思うんですけど。
でも、真野は恋より友情の三角関係にいっぱいいっぱいで可愛かった。

親友だと思っている友人栗田に小学生の時に仲良かった友人高東が現れて、三人でつるむようになるけど、栗田と高東が仲良くしてると高東に嫉妬しちゃう真野。
でも高東と真野の間に共通の切ない思い出があり、そのことがわかってからは二人の仲も急接近。
苦手にしてた高東にも慣れた頃には栗田と高東は真野に友情以上の想いを寄せていて、言葉にはしないけど、多分の二人はお互いに気がついてるんですよね。
高東は、最初に栗田が真野を好きになったのだろうからと色々と栗田に譲るんだけど、栗田は今の関係が壊れるのが怖いからか、真野に対して行動せず。あんだけ背中押されてるのに何してるんだ。
そんな状態でずーーーーーーーっと微妙な三角関係が続くので、正直かなりの焦らしプレイでした。
それにしてもこの攻めの高東がなぁ・・・。へたれっていうのは合わないし、なんていえばいいんだろう。優しすぎるのかな。そして、真野のことは好きだけど、友人として栗田のことも好きだから、ずっとああいう立ち位置にいたんでしょうね。
最後の最後までスタンスを変わることなくいるのは凄い。
ひたすら三角関係で話が進んでいくのでエロシーンはほとんどなく。
でもこういう話が大好きなんで大満足でした。

杉原さんはこういった学園ものが得意のようなのでドンドン書いてほしいですね!!