力いっぱいのぼやきを
喰らえ!


2003年05月03日(土) 軟骨富士宮上陸。

鈴木軟骨、3年ぶりに地元イベントにサークル参加しました。
といっても妹が個人サークルでスペースを取ったので、そこにくっついて行ったという形です。

富士宮でイベントを開催するのは今回が初めてという事で、スペースは50SP位と相当少なかったです。
いやこれが、オンリーじゃないんですよ。
おもしろびっくりですよ。
必然、ジャンルは関係なくお客さんは全てのスペースを回る事になります。
それは小規模の利点だと妹は言っていました。
ただしこれは、客層が自分の絵柄に合っていた時の場合だとは…まだ会場に着く時までは気づいていませんでした。

そして焼きそばの聖地富士宮で、21歳の老婆は洗礼を浴びる事になるのですよ…!

文化会館という立派な場所に引け目を感じながら会場に入ると、巨大なラミカいっぱいのボードやポップな配色の3色グラデ便箋が出迎えてくれました。
あまりの眩しさに心臓が肩甲骨まで引いたような感触を覚えました。
明らかに、そこは若い力で埋め尽くされていました。
会場入りして数秒、私の脳には「場違い」という三文字がものすごいスピードで交差していました。
そしてもちろん、久しぶりの参加に多少わくわくしながら持って来たコピックとスケブはこの瞬間用無しに。
描ける訳ない。「スケブ描きまーす」なんつって、この男らしい画風でそこまで白々しい事は不可能だ。
私はこの狭い会場で途方にくれました。

やる事がない…

元々買い物に関しては重視しておらず、委託でいい物があればという程度でしたが…
委託にアイシールドが一つも見当たらない。
じゃあ画材でも。と行ってみればそこにはデリータトーンとデリータの紙とデリータのインクとコピックチャオ少々。
さらにこんなにも乙女オタク界で人気沸騰中の、アイシールド21サークルが…
あったよ、一つだけ?

もうなんにもやる事が無くなり、スペースの後ろのヒト一人通れるか否かという空間で体育座りをして寝る始末。
21歳にもなってこんなサバイバルな事を外でするとは思いませんでした。
当然客の引きも早く、ふと目を覚ますと2時半には大体のサークルが撤収しているという事態に。

そして本の売れ行きですが…2冊売れました。
そのアイシーサークルの方(実は高校生の頃通い倒していたけど、小心者なので黙っていた)と、ゲストでイラストを描いてくださった小道奈津さんが購入して下さいました。ありがとうございました。
小道さんに至っては私の漫画を相当面白がってくれたあまり、隣のスペースの机に吸い込まれるように頭を強打。
生の反応とはこういう事か?!
いやぁ…嬉しいです、こんなに激しいリアクションを頂けたのは初めてです。
小道さんの頭突きを励みに、これからも執筆に精を出して行きたいものです。

という訳で、様々な教訓を胸に富士宮を後にしました。
私にはほっぺがピンク色で華奢な男は描けない…
むしろ骨太浅黒血がもえたぎる漢を描いていきたい…!!
地元に優しくない絵描きの烙印を自分自身で押した、この日でした。

それから今度はお金を貯めて、オフ本を出して、東京のアイシーオンリーに挑みたいとこっそり思いました。
そしたらちょっとは、本3冊くらいは売れてくれるかもしれません。
おおきいおねえさんがいっぱいいて、胸を張って会場入り出来るかもしれません。
いやでも、思っただけです。
断然根性はない方です。(笑えない)

しばらくネットがんばろ。と心に決めて、レポを締めたいと思います。
更新するよー!!


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