ちちやす日記   こんげつぶんきのうあしたかこぶん


2002年06月04日(火) ムシバの日、胃カメラの番組を見る
 荷物の送付について兄に電話したら不在であって、声を聞かずにすんだことにほっとしている部分があると自覚。彼の行動を見ていてイライラするのはあまりに自分に似ているから。見ないようにしたくとも、血のつながりがそうさせてくれないから。はやく何もかも片がついてしまえばいい。苦労は避けて通れなくとも、家族全員が悩まずに暮らせたらいい。

 『プロジェクトX』。戦後わずか数年、胃カメラを開発した医師と技術者。吉村昭の『光る壁画』を読んでみたいとずっと思っていて、この番組を見てしまったので、もう読まないかも知れない。

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 愉快な香港映画を見れば笑いもするし、食べものをおいしくいただける。なのにまだ立ち直っていないのか、ちょっとしたきっかけで悲しみがフラッシュバックする。たとえば「笑える本」の書棚に背表紙を見せていた『河童が覗いたトイレまんだら』。妹尾河童の著作は亡父の蔵書に何冊か含まれていた。好きな本についてもう語ることがないと思うだけでダメだ、泣ける。
 ちいさなことでコントロールを失う自分が歯がゆい。体調不良、ホルモンバランス、思い当たることはいくつもある。漠然とした不安感。心の傷は切除ができないから、薄れながらも消えない喪失感をずっと抱えていくのだろう。


かこぶんきのうあした
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