セーラー万年筆のペンクリニックに行ってきました。 私の診ていただいたのはパイロットの30年くらい前買ってもらったものです。 実は5〜6年前、何年か放置して書けなくなってしまったそのペンを使えるようにしていただいたのもこのイベント。 このペンが最近どうにもインクの出が不安定で、ちょうどよい時はちょうどよいのですが、時折盛り上がるほど出てしまうのでその調整をしてもらいました。
ペンを見て、 「このペンも折り返しに入ったねぇ」 と言われたのにはびっくり。だとすると今まではあまり上手に使ってあげられなかったなぁと反省しきり。 でも、一緒にいた娘を引き合いに出して 「今のこの子と同じくらいの時に買ってもらったものです」 と言うと、 「じゃぁ、お嬢さんも使えるように調整しようね」 と言っていただきました。 手元はしっかり作業してるのに、凄く穏やかにいろいろ語りかけられるのにはこちらの方が戸惑ってしまいました。
仕上げにグラインダーにかけてピカピカになった万年筆は、試し書きすると引っかかりがなくなって柔らかい感じになっていました。 文字の太さも変えて貰おうかと思っていたのですが、インクの出によっても感じが違ったので、実際に使ってみてからもう一度考えることにしました。
長原幸夫先生、ありがとうございました。
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