|
|
2002年01月31日(木) ■ |
|
Vol.27 あいつが風邪をひいた |
|
おはようございます。りょうちんです。
あいつが風邪をひいた。朝、具合が悪くて仕事を休んだというメールが、俺のケータイに送られてきた。今日の休日、ホントは買い物と部屋の掃除に費やそうと思ってたけど、そんな予定を全部返上してあいつの家へ向かうことにした。 昼過ぎにあいつの家に着くと、あいつは38℃の高熱でふらふらしながら出迎えてくれた。頭ものども痛くて、鼻水も止まらないらしい。食欲もあまりないと言ってたけど、食べなきゃ治るものも治らない。俺は使い慣れてないキッチンで、うどんを茹でてあげた。 この前の一件から、もう1週間。1週間ぶりにあいつに会った。この1週間、俺はずっとあいつのことやこれからのことを考えていた。だけど今日は、話の核心に俺は触れなかった。今日その話を切り出したら、きっと俺はずるいと思ったから。あいつも、俺がいつその話を切り出すのか、ずっと待ってたのかもしれないけど。結局、核心には何も触れないまま…。 帰り際、あいつが言ってくれた「ありがとう、ごめんね」。この「ごめんね」は何を意味するのだろう? せっかくの休みを自分のために費やしてくれての「ごめんね」なのか? それとも、この前の一件に対しての「ごめんね」なのか? そんなことをずっと帰りの車を運転しながら考えていた。
|
|