猫の足跡
一覧|過去へ|未来へ
先回は、脱毛サロンでの挑戦でした。別に悪くなかったので、そこに決めてしまっても、良かったのですけれど、腕の脱毛に関する効き目など、若干考えてしまう部分もあったので、今回は医療レーザー脱毛に挑戦です。
パッチテストとカウンセリングの予約を取って、都内某所の雑居ビルに向かいます。10階建てのビルで、他のテナントは消費者金融が5軒、英会話が2軒…なんだかな〜。私の行き先も「美容外科」だし、入りにくいなあ。と思います。
まあ、一瞬の抵抗感を振り払い、目的のフロアに上がると、そこは突然、ピンク色のこぎれいな世界。入り口で靴をスリッパに履き替え、問診表を書かされつつ待つのはサロンの時とほぼ同様…でも、他のお客さん全部が脱毛ではないのだなあ、と思うとなんとなく居心地悪いのがちょっと違うところでしょうか。壁にも脂肪吸引とか顔のパーツごとの整形など治療項目が掲げられているし。
私の勝手な偏見ですが、脱毛までは「女の身だしなみ」だけれど整形になると「美の造りこみ」という感じがしてしまって…。サロンのときは周りにいる女性みなお友達、という印象だったけれどもこちらはどうなんだろう、という懐疑もあってなんとなく周りの人が気になるのです。 さて、カウンセリングを実施してくれたのは、「マネージャー」というバッジをつけた派手系のおねぇさん。年頃は私と大体一緒かしら。見た目は、もう、安野モヨコが描く美容部員そのまんま、という感じの派手顔厚化粧、異常にスリムな手足が特徴的な女性でした。おでこびしっと出したタイトなひっつめ髪に、スリムな身体を強調するような黒とゴールドベージュのストライプのワンピとか着てるんですよ。これがもう。 医療、医療って「医者がやるから安全」を売り物にするのだから、てっきり、医者が出てきて話をするのかと思ったら、そうじゃなかったのでかなりがっくりきました。 話してくれる内容は、きびきびとしっかりしていたし、まあ、わかりやすかったのですが、まず、医者じゃなかったというのが1つ。そしていかにも派手系の美女でちょっと怪しげに感じてしまったのがもうひとつ。前回の脱毛サロンの女性の方が、物慣れない雰囲気の分、誠実に感じたなあ。 懸案の「腕の脱毛」に関して聞くと、こちらのおねぇさんは、「ちょっと腕見せてください。ああ、確かに薄いほうですけれど、大丈夫です。ちゃんと脱毛できますし、お肌もきれいになります」と自信たっぷりに答えてくださるわけで、それはそれで、こちらの求めるとおりの回答だからとても良いのですが、こうきっぱりと言われると却って不安になってしまうのは、きっと私のわがままですね。
テストは、サロンよりもケチでした。一箇所1〜2照射だそうでそれじゃあどこがどうだかわからないじゃない…とがっかり。ところが、いざ、診療室に案内され、ベッドの上で待たされていると40歳ちょっと前くらいの医師(男性)が登場。この方は立ち会うだけのようではありましたが、一応、看護婦?のおねえさんに指示は出します。で、ワタクシの右脇を見て、「ああ、最近剃ってますね」というので、「ええ、スポーツクラブに通っているので、結構まめに…。あと、上のほうは、このあいだ脱毛サロンでパッチテスト受けたところだから、きれいだと思います」と言ったところ、とたんに医師の目がきらりと光って、1〜2箇所だったはずのテスト脱毛が、突然増えて「ああ、それだけじゃだめだ、あと2〜3照射して」と看護婦に指示がくだってしまうあたりがなかなか凄かったです。その後も、「脱毛は、医療行為ですから、エステでやるのはおすすめしません。医師の指示でやることをおすすめします」と恐い顔で言い放って出て行かれてしまいました。う〜ん、やはり商売敵だって訳ですね。確かに、レーザーというか、フラッシュライトというかの違いはあれ、技術的には殆ど同じ事をやるわけで、それが、脱毛サロンでは17万円、医療レーザーでは25万円と8万円の差ですものねぇ、脇+両腕全部の料金で。
というわけで、こちらも非常に悩むところではあります。8万円ケチって産毛が残るのはイヤだし、総合的な顧客満足度はサロンのほうが良かったし。8万円あればどこか楽しく遊びにいけるし…。脇だけで当面乗り切っちゃおうかなという消極的な考えにもなってしまうなあ。まあ、しばらく悩みましょう。
そうそう、今日は長崎原爆投下の日であるとともに、ソ連の対日参戦という日でもあります。…ロシア大使館近くのわが社は、朝から街宣車の群れに取り囲まれ、一日「領土返せ」という怒鳴り声にさらされる日であります。お客さんからの電話もろくに聞こえないし、先方もビックリって状態です。 それにしても、いまどきの人ってみんな歴史を知らないので驚きます。「今日って何の日だから右翼がたくさん来るんでしたっけ?」と3人に聞かれてしまいました。社会人として修得必須の教養だと思うのですがね、歴史って。
|