猫の足跡
一覧|過去へ|未来へ
神戸出張。普段はビジネスマンしか見当たらない朝の新横浜駅(某日の記述参照)…。今日ばかりは家族連れや旅行客だらけです。 乗り換えも、改札も、お弁当や新聞を買うのも、全てに時間がかかって、せっかくのお休みを楽しんでいる皆さんには申し訳ないけれど、朝からうんざり(流石にグリーン車のほうには家族連れはおらず、ゆっくりできましたが)。車内でシウマイ弁当(実は、日本中の駅弁の中でも一番おいしいのではないかと思ってます。大好き!)を食べるまで眉間のしわが取れませんでした。
仕事が終わったのは午後6時。ビールと巻き寿司買って新幹線に乗り込んだのは6時30分過ぎ…。ああ、疲れたなあ。と思いながら、窓の外を見ていると、京都駅に到着…。今日は、五山の送り火でした。そういえば、昔、見たなあ。盆地の蒸し暑い中を出かけていったんだなあ…と過去を振り返りながら、ビール飲んで、新聞読んで、ふう。とため息ひとつ。アタシも年を取ったものです。
新横浜についたのが9時30分ごろ。500+350ミリリットルのビールでほろ酔い気分のまま、電車を乗り換え、ふと気付くと、携帯に留守番電話が入っていました。
…内容は…件の幼馴染から「今晩、子供2人と一緒に泊めてくれる?」
どひゃー、勘弁して〜。
出張だって知ってるはずだけどな…と思いつつも、折telすると、ぐじゅぐじゅの声で、「もう、駄目なの…これから行ってもいい?」とのこと。
「出張帰りだから、部屋汚いし何もないけど、かまわないんだったらおいで。あ、あと明日は昼から出かけるけど部屋は使ってもらってかまわないから」と思わず「来るな」と言わんばかりの冷たいセリフを吐きましたが、来るんだよね…。他に縋るところはないんだろうけど、あああ。後で思えば、理由もきいてあげなかった気がします。友達甲斐が無いやつだなあ。ワタシってば。
子供つれて彼女がきたのは既に11時を回った時間。ホント、振り回される子供がかわいそうだなとしみじみ思います。「夕ご飯食べた?」と聞くと「あんまり食べてない」と言うので、ちびが好きな蕎麦をゆでて食べさせて、お風呂にいれて…。
このあたりから「明日から旦那が夏休みのはずなのに、会社に行くって言うから…」「下の子は喘息で調子悪いし、もう私いっぱいいっぱいで駄目なの」「もう何もかも嫌になっちゃって、ご飯作るのも嫌で…」と理由というより愚痴を語りだす彼女。ごはん食べさせてもらってなくても親を思いやって“あんまり食べてない”って言うんだなあ、子供は…と知りました。
彼女を落ち着かせて、お風呂に入ってもらって、その間に茶碗などを洗っていると、ちびがそばにきて、小さい声で「ねえ、蚊取犬ちゃん。ママね、私と○○(弟)を捨てて死んじゃう、って言ったんだよ。今日…」という。小学校1年生にこんな思いさせていいのかとムカムカしながらも、「大丈夫だよ、ママ死んじゃったりしないで、皆でココにちゃんときたでしょ。パパもきっとあとで電話くれるから、ね」と安心させたけれど…親って罪深いです。全く。
だんなから電話がかかってきたのは午前1時近く。布団は敷いたけど、なんとなく寝る気にならなくて話をしていたときです。 ぐじゃぐじゃ言っているのは無視して聞いていなかったのだけれど、旦那が代わってくれといってるというから出ると「いつも色々ごめんね。それでさ、オレ、明日も会社行くんだ、だから申し訳ないんだけど頼むわ…」というから「私、明日は先約入ってて昼から出かけるんだ。うちに泊まってもらうのも、明日部屋でゆっくりしてもらうのも全然構わないんだけど、私はいっしょにいられないんだ…あんまり役に立たなくてごめんね」と言外に「だから仕事なんてとっとと切り上げて早く迎えにきてやれよ」と匂わせて冷たく言いましたけど…。私が何言ってもどうしようもない家庭の事情だから、あまりどうこういうつもりはないけれど、子供は本当に可哀想。やっと寝たのが1時半過ぎだもの。ワタシなんて、小学生時代毎日8時に寝ていたって言うのにさ。
こうやって日記で愚痴るしかない自分が悲しく、布団の中でため息をそっとつきました。 ちびさん2人の幸せを祈ってやみません。
|