妄想暴走オタク日記
2006年08月17日(木) |
another's ”another's ANOTHER” |
▼1:12(盛大にはみ出)
ただいま帰って参りましたー! いやもー二回目の遠征は非常〜に興味深いものになりました!やっぱり舞台は二度見ないとね!おかげさまで自分的要点を余さずガン見たせいで、派生した萌えに萌えております。これ、寝て起きたらすっかり忘れてそうで本当に怖いので(そしてまた「これだからO型は」と呆れられるので)今書いておきます。
トクマ。 「船に乗ってみんなの面倒見てくれとか言われたけど面倒言うても掃除洗濯食事の用意、そんなんばっかりやろ。いっつもそうなんですよコウムラさんは」と言っているので、コウムラに頼まれて船に乗ったらしい。ここで注目なんですが「いっつもそうなんですよ」と言っている。ので、これは初めての事じゃないんだな→いつも全般的に掃除洗濯食事の用意→ということは→と、いう訳で同棲説を推します(笑)。これ、飲み屋で何気に言ってみたらものすごーくしっくりきて、自分の妄想に酔う勢いで捏造に捏造を重ねたんですが(笑)居酒屋のバイトを始めたトクマのその勤め先は一人暮らしのコウムラの行き付けの店で。「初めまして!今日からここで働かせて貰ってますミナミトクマです!」的に初対面から屈託なく聞いてない挨拶をかましたトクマは、何も言うてへんのに「コウムラさん、いつもつくね(たまたまつくねを食べていたので笑)頼みはりますけど、お好きなんですか?一本おまけしときましたから!」などとそれはもぅ人懐っこく話し掛けて来たりして。そんなこんなで会えば話す程度にはなったある日、街でぼんやり歩いているトクマに遭遇(雨などに降られていたら更にグー!)。「どないしてん、今日店休みやろ」「いやぁ…」口篭もるトクマ。「いやね俺、アパート追い出されてもぅて。行くとこないんスよ」「何で追い出されんねん」「金なくて、家賃払えなかったんスよ」。そのためにバイトしてるんちゃうんか、と思ったコウムラは、しかししばらくじっとトクマの顔を見、「しゃぁないな、寝るとこないんやったら一晩くらい泊めたるわ」
で、トクマが転がり込む訳ですよ(笑)
一晩のつもりが翌日になっても出ていく気配もなく、代わりに「働かざるもの食うべからずや」と言われ掃除洗濯食事の用意をさせられる(バイト修行中なので料理の腕はまぁまぁ)(器量も悪くないので部屋がきれいになってむしろ助かる的な)。案外金持ちのコウムラの高級マンションには一人暮らしなのに何故かキングサイズのダブルベッド(に今回泊まったのでここにも妙に拘るわたし笑)があるんだけど、「おまえはソファで寝ろ」とリビングで寝かされる。で、トクマは基本、へらへら笑ってるんだけど、たまに夜中、喉が渇いてリビングに出ると、ソファで寝てるトクマが魘されてる訳ですよ。「オフクロ…ごめん」とか「アネキ…何でや」とか言うてる訳ですよ。眉間に皺、ミネラルウォーターのペットボトルを片手に腕組みをしたコウムラが不審に思って近付くと、涙すら流している訳ですよ。コイツにも色々あるんや、とその時は放っておく訳ですが。
いや、この話語りだすと堂々全30話(爆)あるのでちょっとこの辺で打ち止めて。
混乱中のトクマの台詞。 「俺の中に誰かがいる。あの時早く帰ってれば…オフクロ朝から胸が苦しいて…あんな風になるなんて思えへんかったから…!オフクロの葬式の日にはアネキまで…俺はやっぱり疫病神か…!あの日から、誰かの声が聞こえるように…」
黒トクマにスイッチ。
「…人間には寿命というものがある。二人ともまだ生きていなければならなかった。生きられた筈や。 ―――――おまえさえいなければ」
と、いう訳で母親と姉が相次いで死んだのを自分のせいだと思い込んで(本当、この辺弱いなー)良心の呵責に耐え切れずに生まれたのが黒トクマらしい。だからやっぱり黒は、ある意味白の精神状態を正常に保つために、自己保身的に自然発生したものだと言えると思うんですが、その黒はまずはトクマ本人を責めていたのだなぁ。
ここで最後まで名前の出てこない父親についてはこれまた自由妄想の宿題として(ぇ)とにかく、肉親を一気に失い孤独の身の上になった(今あれ、何かに似てるなーと思ったら和也だった…)トクマはだからこそ人一倍、人の感情に敏感なんじゃないかしら。黒が出てくるスイッチは諍い、人間の負の感情に誘発されて出てくると思うんですが、そこでまた勝手に捏造をすれば、それまで黒はあくまでトクマの内側にいたものだったと思うんだけど、コウムラの家に転がり込んで(ちなみに裕福なくせに一人暮らしに拘るコウムラも家族関係に問題があり)、ある日コウムラが恐らく家族の誰かと電話で激しく言い争っているのを偶然聞いて、初めて黒が人前に出て来たとか。まぁその前からでもいいんだけど、それはバイト先の居酒屋で客同士が喧嘩を始めた時に、たまたまオーダーを取りにきたかなんかで側にいたトクマが下を向いてブツブツ言い出したのを怪訝に思った、とかその程度で。改めて対面したのは初めてとか。そういえばあの島で黒がコウムラに対して毒を吐いた事はなかったような気がしたから、この時既に、相容れない家族と離れる事で、家族から逃げているコウムラの痛い所を突いてやったのかも知れないなぁ。とか妄想が転がります。
コウムラ。 劇中、象徴的なコウムラの台詞。 「自分の中に潜んでる魔物。みんなそれと戦ってるんや。トクマも、おまえらもな。 戦いに負ければ地獄。勝てばいつもの自分に戻れる。その戦いの場所がこの島や。」
わたしの中で、この航海は半分、トクマの為の航海でもあったような気さえしています(笑) もちろんシュンジの為でもあったんだろうけど、海に出る事に意味があったのは、あとはリンタロウくらいでしょ。海という非日常に身を置くことで、白が黒と向き合えるように。世話を手伝えと言って半ば強引に船に乗せて、毎日顔を突き合わしていても、遂に声に出して言ってやれなかった事を、言葉ではなく伝えたかったのかなぁ、というのは言いすぎでしょうか。
シュンジ。 初日を見た限りでは、コウムラとトクマでいっぱいいっぱいになっていて、とてもそれ以外を考える余裕がなかったんですが、少し頭が慣れて、ふと思いました。幼い弟を海に連れ出して、守り通せずに死なせてしまった。それは間違いなくシュンジの落ち度で。その罪を、面と向かって責めたのは黒トクマだけだったんだよなぁ。ある意味腫れ物を扱うように、気を遣って、シュンジが気落ちしないように。でも、それじゃぁシュンジはいつまでも島から出て行けない。だから、黒の言葉に腹を立てて突っぱねても、結局そうやって責められることで、やっと楽になれたんじゃないかとも思えます。黒は本当の事しか言わない。それは各々にとって言われて苦しい事でも、長い目で見れば、未来のよりよい自分の為に、今向き合わなければならない「もう一人の自分」なのかも知れないなぁ、と。それがコウムラの言う「その戦いの場所がこの島」=故郷、ということなのかも知れない。と今、打ちながら深読みをし(すぎ)た自分に苦笑い。
ところで。 トクマを見るのに必死なわたしは二度、見逃していたんですが、ラストの出航シーン。 それぞれ成長した仲間達をぐるり見回すコウムラが、最後、真隣に立つトクマを見上げるんですが。日によってまちまちらしいんですが、わたしが見た時にはコウムラが見、トクマが気付いてコウムラを見、そのとき一度視線はすれ違うんですが。最終的に戻ってきて自然と目を合わせる、その柔らかい(ように見えた)視線を見た瞬間に、「あ、こいつら何かあった」と思ったわたしに罪はありますか…(ないと言って欲しい)。それはもぅ、奈落に沈んだトクマのシーンのすぐ後ですよ。トクマのうやむやのままに出航エェエエ(心のツッコミ)だったんですけど、ははーん、そういうことか、的なね。あの後追ってきたコウムラは、厳しく優しくトクマを導くんですよ(たぶん)!奈落のシーン。俺を返して、とただ叫ぶトクマ(白)は何かに憑かれたように自らの手で自分の首を覆って。まるで死にたがっているようにも見えました。生きている資格のない自分。死んでしまいたい自分。空恐ろしい自分を抱えた自分を、殺してしまいたかったのかも、と思えば、そこでコウムラに一言言って欲しい訳じゃないですか(笑)
そんな辺りは絶賛小話にでもしてみたいな〜と思うので、一旦終了。 (の続きを書かなかったらまたどエスだと言われるのかなぁ…)
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