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2002年02月16日(土) 屍鬼(二)


彼はそこで、本当に満たされていた。にもかかわらず、彼の中には硬い種子のように、ひとつの哀しみが埋もれていたのだった。
世界はこれほどにも美しいのに、それは彼のものではない。
なぜなら、彼は異端者だったからだ。


小野不由美:屍鬼(二),p.353,新潮社.






ゆそか