「君が甦ったこと自体が、とても酷いことなんだよ」(略)「けれども、生きるということは結局のところ、存続のための存続に奉仕するということなんだよ。ただ存続のためだけに存在する、その虚しさを抱えて、それでも諦めずにいるということなんだ」(略)「あがく、ということ……」「そう、ぼくは思う」小野不由美:屍鬼(五),p.451,新潮社.