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2002年06月08日(土)   GLASS HEART 熱の城


この著者の文章スタイル、特にこのGLASS HEARTシリーズは、読みにくいのとおもしろいのとのギリギリ境界線上だと実は思っているのですが、このシリーズに関してはスピード感増強因子。「このスタイルについてってみせる」っていう、じゃじゃ馬馴らし的な挑戦心を密かに燃やしつつ、読むわけです。
なにやら人間関係が複雑になってきましたが、とりあえず私は苦労人で保父さんなギタリストさんファンですので、がんばれショウタくん。しっかり手綱握っててあげて下さい。他のメンバ、暴走ヤロウな方ばっかりなので。
このシリーズを読んでいると、天才と呼ばれたり才能抱えてたりする人たちって、周りが思っているよりもずっと苦労してるんだろうな、と感じますね。凡人には凡人の、才人には才人の悩みがあって当然。才能を羨まれている分、その苦労はむしろ大きいのかも…。私は凡人のままがよいです。



あたしの生きてる場所、ここで。ぜんぶまとめて、あたしの持ってる物を、大事に思った。じゃまなものはなかった。あたしがあたしでいるのに。


若木未生:GLASS HEART 熱の城,p.227,集英社.






ゆそか