2002年09月23日(月) |
赤緑黒白 Red Green Black and White/森博嗣 |
Vシリーズ第10弾、クライマックス。 塗装死体の連続殺人事件。 このシリーズで何度も述べられてきた(作中のキャラクタが語ってきた)「人が人を殺すこと」をさらに何度も述べられています。ほんと、そうなんですよね。そのとおりだとは思うんですけどね、まだ納得しきれない部分もあり。 保呂草氏によって始まったこのシリーズ、やはり幕引きは保呂草氏でした。 ラスト2ページがものすごい展開。むしろここがこの物語の主旨と言ってもいいのでは(冗談です)。 あれってつまり、女の子が真賀田四季さんってことですよね。ってことは、このVシリーズってS&Mシリーズよりも時系列で言ったら先に存在してるってこと? Vシリーズ自体はこれでお終いみたいなので、また短編とかでこのキャラクタたちをお願いしたいですね。
崩れても良い。 願わくば、それを私が見ていないときに、崩れてほしい。 そんな矮小な奇跡的な我が儘に、私たちの人間の生は支えられているのだ。 きっと。
森博嗣:赤緑黒白 Red Green Black and White,p.16,講談社.
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