熱帯マンゴー日記

2003年01月05日(日) 我が師 折口信夫

年末年始と喪に服していたけど、そろそろ普通の生活に戻ろうかと思い、久し振りに図書館に行ってきました。
借りたのは何故か折口信夫関係の本(ほんとに何故?)。
中でも強烈だったのは、門人の人が書いた「我が師 折口信夫」ってーの。
抑えた文体ですけんど、中身は先生に執拗に迫られる青年のお話♪
ここまで書いちゃってええんですかい、って感じでドキドキしておりました。

折口信夫というと、国文・民俗学の大家、歌人ってイメージが強くて、国語の教科書にも載るような大学者ですが、真面目な人を想像してたのがふっ飛んでしまいました。
同性愛者ってのは知ってましたけど、こんなに強烈なお人だったとわ…(^_^;)。
我侭な爺さんで美食家で押しが強くて女嫌い、でもって天才!
実際近くにいたらイヤな人ですが、既に故人だし話のネタにはもう最高ですわん。

折口先生は独身を通していたので(女嫌いだから当たり前だが)、男の弟子達と一緒に生活しとりました。
中でもお気に入りは春洋さんという青年。養子にしちゃうくらい熱愛♪
(それにつけてもアホな文だ)
その春洋さんが召集で軍隊に入るので、自分の代わりに先生の面倒を見る役に抜擢されたのがこの本の作者なのでした。
守雄さんって名前なんだけど、その守雄さん、先生の好みだったらしく、猛烈アタック受けちゃって〜〜。
旅行先の宿で接吻されちゃって大ショックの守雄さん…。
接吻くらいでショック受けるなよ、なんてツッコミをワシは入れてしまいました。
まあノンケの守雄さんは「敬愛してた先生が自分に性愛を抱いてたなんて!もうイヤ!実家に帰る」ってな感じで一度離れるんですが、結局何やかやで又戻ってきて、でも又迫られて、の繰り返し。
先生の執愛はスゴイゾ!逃げる守雄ちゃんを求めて、あちこち探しちゃうゾ!フットワーク軽すぎ(^^)!

何だかワシが書くとアホなボーイズラブのようですが、中身はいたって真面目で地味な本です。
先生の実態を知る前からワシは「死者の書」だけは読んでウットリしてましたが、実はその本の元ネタは、先生の学生時代のクラスメートへの片恋から生まれたとわ…。
大変美しい幻想的な小説でしたが、暗黒的にもツカミはGoodだったのね〜。
先生、最高です!!
先生の最愛の人、春洋さんとの馴れ初めとかの詳細な話を知りたいけど、あんまり載ってないのだ。
もっと探せば出てくるかもしれんけど…。
「我が師〜」の中で、我侭な先生をたしなめる春洋さんに萌え〜〜。
そうそう、先生はがっちりした男性や面長な男性が好みだったようです。
写真で見ても、春洋さんも守雄さんも美形っつうより男性らしい方でした。

他にも先生の唯一の女性の弟子である人が書いた本も借りたけど、「私が唯一のオンリー・ワンよ」ってな匂いが鼻について…。
まだしっかり読んでないからかもしれんけど、うーん、チョットねって感じでした。やほいに出て来るウザイ女性キャラって雰囲気だったからかもね(笑)。

あああ、それよりもアニ感止まってます。三話分あるけど、簡単にしちゃおうかな。火曜日には放送再開だしなぁ。


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