熱帯マンゴー日記

2005年05月12日(木) 武士の家計簿

最近買った本の事などをば〜〜。

「武士の家計簿」磯田道史著(新潮社新書)
加賀百万石-金沢藩の会計係だった猪山家が残した家計簿から読み解いた幕末〜明治史の本です。
お堅い歴史の本だと構えて読んだけど、いやあ、それが何とも面白かったです。
一般向けの新書ってこともあるけど、著者の学者さんがまだ若く(1970年生まれ)、それもあってか平易な文体で読み易かったです。
面白かった所!
下級武士だった猪山家が家運を安定させるために、読み書き算盤和算を徹底的に学び、幕末の金沢藩にはなくてはならない存在になっていく過程が、何だか現代のお受験騒動にも通じるとか〜。
(普通の武士は数学がダメダメだったんだそうです。初耳)
その陰で、膨大な借金を抱えてしまったがために、それを清算しこれからは無駄な出費をしないようにとつけ始めた詳細な家計簿がこの本を書くきっかけになったとか〜。
買った物は饅頭一つでも書き付けるっつう細かい家計簿から浮き上がって来る猪山家の生活とか〜。
(とにかく衣食住よりも、交際・行事費に金がかかった武士の生活どす。面子が大切なのねえ。で、金がないから、おめでたい行事に使うのに、本当の鯛は高くて買えないので、紙に描いた絵の鯛を飾ったエピソード等々、みみっちくも涙ぐましい逸話が泣ける)
幕末から明治の大転換期を猪山家はどのように乗り切ったとか〜。
(多くの士族が没落して行く中、猪山家の人々は海軍に入ることで地位を安定させた)
時代劇などでは到底分からない現実の武士の生活がリアルに感じられました。
150年ほど前のことですが、混沌とした現代にも通じるメッセージがたくさん詰まった本でした。

江戸時代と言えばお勧め本がありますです!
腐った一部の乙女達は既に存じておる方々もおられましょうが、その道の大家(?)氏家幹人先生の「武士道とエロス」(講談社現代新書)どす。
江戸時代〜明治時代の男色を真面目に論じた異色作です。
(氏家先生はちゃんとした学者さんでっせ。・・・BL雑誌に記事書いてたけどさ)
ワシも大分前に買った本ですが、たまに読んではウヒャウヒャしてます。
じゃなかった、勉強してます(^^;。
もう一冊氏家先生の「江戸藩邸物語」(中公新書)も持ってますが、何故か(笑)衆道に言及した章(小姓と草履取り)があり、そこの章が筆が乗ってるんじゃ?と邪推しちゃったワシの根性の方が腐ってるのでせうか??

衆道続きでもう一冊(爆)。
ミラージュのメモリアル本が届きました。
タイトルもそのまんま「炎の蜃気楼メモリアル」。
で、読んでみたら、十数年前に出した同人誌の再録でした・・・。
ハハハ・・・、その同人誌持ってるよ。
(わざわざ買って来て下さったSさん、あの節はありがとうございました)
小説群は既に穴が空くほど読み込んでたので、書き下ろしのエッセイなんかを読みました。
一番面白かったのは「私だけが知っているあの人の秘密」って小ネタのコーナー。
高耶さんの妹美弥ちゃんが語る高耶さんの秘密は、「お兄ちゃんって大人ぶってるけど実は味覚がお子様なんです。コーヒーは甘党」とか、直江(橘義明)の兄橘義弘が語る「子供の頃からジジムサイ・・・じゃなかった大人びた所があって幼稚園ほ保母さんからモーションかけられた」とか。
一番笑えたのはやっぱり高坂の語る直江の秘密(笑)。
何でも、褌の洗い方から寝言語録まで知ってるらしい。しかも直江を田舎物呼ばわり(^o^)。
高坂、恐ろしい子っ!(白目)
・・・ってことでお開きどす。





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