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■ 眠り
雨音で眼がさめた。 正しくは、濡れた路面を車が走り去る音で、外は雨だと気が付いた。 低気圧が来ると気象の法則に従って、いつも軽い頭痛がする。 来月には梅雨が来るのかと思うと少々憂鬱になってしまう。
そういえば昨夜、ひとりでベットに入り暗くした部屋でひどくそわそわした。 何かが部屋の中にいる気配がしたのだ。それもはっきりと。 子供の頃、暗い部屋の中でよく空気が流れる残像を見た。 白い粒子になった空気が、動物やら幾何学やらの模様になって部屋の中を 右から左に漂うのだ。あれは子供特有の能力とか想像力だったのかもしれない。 昨夜はそれに似た体感だった。
私にとって眠りはいちばん死に近い快楽だ。
2001年05月16日(水)
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