月のシズク
mamico



 ぼろっと落ちたものとは

朝、髪をゆわいていて何かがぼろっと落ちた。
「んん?」と拾い上げると、小豆のような破片。右手を見る。ない。

ぼろっと落ちたものとは、私の皮膚の破片だった。
毎週、液体窒素で焼いてもらっている皮膚が、ついに剥がれ落ちたのだ。
いやん、なんかすごく不思議。だって、汚い紫色の皮膚の下に、ピンクの
つるつるした皮膚がちゃーんと再生してるんだもん。あまりにびっくりして、
しげしげと古い皮膚と新しい皮膚を眺めていたら、遅刻してしまいました。

んー、だけどまだ残りがあるんだな。
これらもいつか前触れもなく「ぼろっ」と落ちるのかしら。
人間の再生力ってやっぱ強いのね。




2001年06月15日(金)
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