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ふしあわせではない - 2002年02月13日(水) ある期間、家族という存在を ものすごーく意識したことがある。 私は大学に入って家を離れていて、 実家では両親と祖父が3人暮らし。 祖父のボケがひどくなってきたという話を 電話や手紙で頻繁に聞くようになってきたころ、 こんどは母親が手術で入院することになったのだ。 しかもちょっと長くなりそうだった。 私はその事態にビビった。 昼間、父は仕事でいない。 祖父を見ていられる人がいないので、 祖父は施設へ預けられることになった。 4人全員ひとりずつが見事にひとり暮らし。 なにそれ。 私はそのことに気づいてさらにその事態にビビっていた。 こういうとき兄弟がいないって心細い。 いちばんたいへんだったのは父だろう。 アッチ行ったりコッチ行ったり。 ぼんやりとひとかたまりでいたものが それぞれバラバラになって、 それでもひとかたまりでいようと必死になっていたあの力は、 やっぱりああいう場面でなければ感じることはない、かな? -
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