2002年09月25日(水)


サトラレを見る。
配給は東宝。ジャンルはドラマ。

いやぁ久しぶりに涙しましたよ!
安藤政信が「ばあちゃん、こんなになるまで気付かなくてごめんな」と号泣するところで!
そしてラスト、安藤正信の背で八千草薫は死ぬことになる。

「ていうか、重病患者なんだからおぶるなよ。車椅子使えって」

そう僕が突っ込んだとき、隣で感動に浸っていたキジ、キレる。

さて安藤正信は症例7号という役割であったが、症例1号である松重豊に僕は注目したい。
といっても役者に注目するのではなく、ただ単に役柄だ。
松重豊は、自らがサトラレであると認識しているため、孤独に無人島に住んでいる。
そこに現れた鈴木京香、最初は冷静に努めていた松重豊も性欲にはかなわない。
そんな自分の心を悟られたくないばかりに、自分の手にナイフを突き刺して正気を保つ。

うーん、つらいですね。
いやらしい想像を見られてしまうなんて恥ずかしいでしょうね。
しかしです。
         あまい!!

そんな想像、屁でもない。

そこで僕は疑問に思った。
男というのは、ああいった妄想をするのかと。

それは「家族八景」や「七瀬ふたたび」の時にも感じたことだ。
その時は、ご主人様から、筒井康隆の人物像を知らされて納得したし、
ご主人様自身から「暑い時や寒い時は女の裸を想像して気力を保たねばならない」と聞いた。
僕は男の裸など想像する気さえないのでわからないのだが。
今回松重豊が想像したのは、実に清楚で純粋な妄想であった。
淫らの「み」の字もないほどに。
いくらドラマだからといって、あそこまで脚色していいものなのか。
それとも本当に男はああいった妄想をするものなのか。

僕だったら、そうだなぁ…、まずは鈴木京香の唇を奪うところから…
そして…



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