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■ 今週は寝不足覚悟
…なんでかっちゅーと、ストレス溜りまくりの塩湖五輪がやっとこはねて「BSマンガ夜話」が始まるからじゃよー、ふっふっふ。 別に録画したっていいんだけどさ、この番組に限っては「深夜」というオプションが必要なんだあね。さんまちゃんの「恋のから騒ぎ」同様ですな(笑)。
昨日高野文子の新作「黄色い本」を買いました。 「棒がいっぽん」以来だから7年ぶりの単行本か、どひー。でも現在の日本マンガ界において最も強力な作家のひとりと申せましょう。 「黄色い本」とは白水社から出てるマルタン・デュ・ガールの「チボー家の人々」(全五巻)のこと。装丁が黄色なんです。この本のストーリーと現実の間を行ったり来たりする女学生(おそらく昭和40年代初期設定)のお話なんですが、こういう経験は誰にでもあるだろうと思われる普遍的な内容です。 高野文子の作品はマンガの体裁をとったブンガクですので、そこいらの装丁だけご立派なクズ本の300冊分くらいの価値あります。この雑記をよんでいるアナタ、もし未読だったら騙されたと思って読んでおくように。
「チボー家の人々」は実家に全巻揃っておりまして。いえ、母の愛読書なのですよ。彼女はあたしなんかの1000倍は本を読んでる人ですが、「生涯の10冊に入る名作」と位置付けられています(笑)。 あたしが選挙権を持つようになった頃、「いい若いモンが自○党なんて保守的なこと言ってちゃダメ。若い時は革新よ、革新!」とかなりアグレッシブなアドバイスをくれたのですが、後年「チボー家の人々」を読んで「さてはこれに啓蒙されやがったな…」と気づいたワケですね。しかしながらあたしはどうも内容はイマイチでした。かえって母が「3ページで挫折した」というプルーストの「失われし時を求めて」のが面白かったッス。ここいらが母娘の運命の別れ道だったかもしれません。
2002年02月25日(月)
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