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■ ハチクロを読み終えました。
どうしても止まらなくて、昨夜3時過ぎまでねばり10巻読破しました。
7巻まで借りて読んでましたが、細かいとこけっこう忘れちゃってて。 しかも8巻以降、予想だにしなかった伏線と展開が……止まらないのも道理(言い訳がましい説明だ)。
けっきょく、はぐちゃんは、揺るぎない決意と実力をもったひとを選びました。 そのひとが言った、いや言わなかった、努力するでも諦めるでもなく、相手が自分をえらびとってくれるのを「待つ」ことで、道は開けたのでした。
混戦模様の恋が、落ち着くべきところに落ち着くだけの話ではありませんでした。
いちばん小さく、いちばん弱いと思ってたものが、ほんとうはいちばん強かった――思い込みの逆転とともに、自分の弱さを素直に受け入れ、明日へ向かって一歩を踏み出す――そんな勇気の物語でした。
竹本くんがかみしめる最後の言葉が真実だと、今のあたしは知っています。 知っていて尚、涙があふれてしまうのは、思い出の解凍が心も体も瞬時にあの頃へ戻してしまうから。
教室の匂い。 夕日が差し込む廊下。 すみのほこりにまみれた絵具のキャップ。 斜めに倒れかけたパネル。 デッサンの音。 笑う声、悔し涙。
写真ひとつもない――あの日。
「やれば全てかなえられるだけの力を持ってるくせに、なんで!? あなたずるいわよ!」
刺さる言葉。 努力もせず、待つ忍耐もなく、ただ諦めたあの日のあたし。
傷つくのはしんどい。 ラクにいけるなら、その方がいい。 ツケが大きくてもかまわない――だってきっと、今より傷つくことなんてないだろうから。
桜を見送ってからずっと、そうして生きています。
2008年01月11日(金)
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