番茶日記
札幌編から神奈川編へ
PC持ってないからかなり不定期更新
内容も寂びれてます

2002年07月04日(木) 映画って本当にいいもんですね

今日は女の日そうレディースデーだったので仕事を早退してまで映画をみに行きました。
なので感想をどどっと

「翼をください」
■ストーリー■
最愛の父と別れて、寄宿舎に入ったメアリーそこで同室になった育ちがよく美人のトリーと常に反抗的でアウトサイダーなポーリー。二人は愛し合うもの同士。
しかし、メアリーは日を追うごとに二人に馴染んでいく、それでも二人は破滅的な結末を迎えてゆく。

昔思春期な頃、私は女の子と付き合っているときに「これがあたりまえ」と思っていて、付き合えば付き合うほど「隠す」という行為に「間違っていることなんだ」という気持ちの葛藤があったりして。
「間違っているかもしれない」でも「間違ってもいない」じゃあどうすればいいの?と
自分の性的指向を受け入れがたい、時があったりして。
この映画を観ると、その当時の敏感で移り変わりやすかった、あのときの気持ちを思い出してきました。

終わり方は私としては「どーかな」という結末ではありましたけど。
とても、破滅的すぎるの。
後ろ向きなままで終わっていて、そういう点では同じ思春期の男の子同士の恋愛を扱った「同級生」という映画の方が、観て考えさせられることがおおいんじゃないのかな。

もう一本は
「ハッシュ」
これは是非とも観て欲しい、観れよって感じの映画なのであえてあらすじは書かない。
前者の映画が思春期の心の揺れを描いた映画なら、こちらは大人の心の揺れってものを描いた映画でしょう。
ある程度、自分の性的指向を受け入れこれからの先を考えつついる今。
私の考えは「家庭」だったり「親」のことだったり「仕事」「パートナー」「老後」だったりする、当たり前といえば当たり前。
当たり前だけど、これほど難しい問題はない。
そんなことを、笑わせ、真面目に、そして泣かせて、問題定義させていくれる映画じゃないかなと思う。

映画館はノンケのばかりであったと思う。
それが私は逆に嬉しかったりした。
だって、この映画は性的少数者のことを「同性同士だったらこんな難しいこともあるんだ」と思わせ、「同性だからできることもあるんだ」と思わせるつくりになっていると思うから。
ゲイの監督でしか、こういった映画をリアルに表現できないんじゃないでしょうかね。
役者さんの演技も絶妙で、それがまた親近感を覚える。



 < 過去  INDEX  未来 >


イッチデンジ [MAIL] [HOMEPAGE]