こないだの連休は旅行をしていた。
数年前母親が定年になり、定年お疲れ様旅行を父親のときと同じようにしよう、と兄弟と話し合ってはいたのだが、結局いろいろな事情があり、こないだの連休にようやく遂行できた。
出発駅で母親が自動改札で引っかかった。 母親は切符を少しずらして自動改札に入れたらしいのだが、その切符の認識がうまくいかなかったようだ。 それを見ていたおばさんがその連れに「いまどき自動改札も通れない田舎ものがいるなんてねー」と、私たちを追い越しざまに馬鹿にしたように話しているのが聞こえてきた。 母親が引っかかったときは正直なところ私もえーっ?と思ったが(口には出さなかった)、他人に馬鹿にされる筋合いはないし、わざと聞こえるように言うなんて下卑ている。そんなことで出鼻をくじかれてしばらく悶々とした気分になった。 「私が今もやっとした分だけ、お前に不幸が降り注げ」とそのときは本気で思った。
その事以外はとても楽しい旅行だった。
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