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2002年05月11日(土) |
果てしなく青いこの空の下で |
捨てる情報と、受け取る情報。選択。 どの程度の深さまで考え、どこでやめるか。見極め、あるいは妥協。 人間(脳)の処理能力・記憶容量の限界のため、すべての事象について深く考察することはできないし、すべての事象を記憶することもできない。 人間は、その程度でしかない。 今のところ機械的には再現できない複雑さを持つ情報処理機械でしかない。 昔々、人間に他の生物や機械と比較して神秘的特権が与えられた時代があった。 今はもうない。 神話が崩壊し、神は死んだ。 「超越者」にすがることはもうできなくなってしまった。 「超越者」を夢想することもできなくなってしまった。 平坦な戦場で僕らが生き延びること。 自分は複雑な機械でしかないという事実。 それを受け止めながらもなお、自分が機械ではない、実存としての自分が「ある」と信じたい自分。ただ「ある」自分を見つめたいと思う自分。そのような自分を見ている自分。無限ループ。 自分の実存という「もの」があるのなら、僕はそれを知りたいと思う。 だがまず今は、「実存」というものが本当に存在するのかという問いから始めなければならない。その問いに答えが出るまでに、死んでしまうかもしれないが。 俺が死ぬのが先か、答えが出るのが先か。 ただ今は走り続ける。 いつか立ち止まるそのときが来るまで。
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