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ある友人のことだ。 いま、迷い悩んでいる友人のことだ。 残念ながら、僕がその人の力になれることはひどく限られている。 力になりたいとは思う。 でも、がんばれよ、と励ましの言葉をかけることはない。 僕がその人に言うのは、「君がそう思うのならそうすればいい」とか、そういった言葉だ。 それは結局はその人が決めることだと思うから。 どのような道を選ぼうとも、そのことに関して僕が干渉する権利はない。 ただ、その人が自分で決めるしかないのだ。いまその人はそのような場所に立っている。そして本当は誰でもそのような場所に立っている。 でもできることなら、その人には後悔のしない道を選んで欲しいと思う。 そしてそのために微力ながら僕ができることを考えている、できることをしようとしている、僕にその余裕のある範囲で。
『思い切って手を離しさえすればいいんだ、流れはすくい上げてくれるよ。自由にしてくれる、手を離すんだ、それしかない。』(リチャード・バック(村上龍[訳])『イリュージョン』)
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