「まだ卒業するという実感がない」本人に実感がなくても、見送る側には実感がある。十人十色の道があり、中にはもう二度と交わらない道もある。*自分が不幸だとは思わない。自分は常に最善の選択をしたのだから、今よりも幸せにはなれなかったはず。過去のどこを探しても、間違いはなかった。どこへ戻っても、きっと同じ道を選ぶだろう(森博嗣『月は幽咽のデバイス』)