何か新しいことをやろうと思っても、自分がいる会社の蓄積の上に乗るものでなければ、なかなか立ち上がらない。例えば新しい技術を研究しても、それを量産ラインに乗せられるかどうかはまた別の課題がある。自社の有する技術、風土、体力に合わせた研究が重要であり、それを考慮しない研究を行うなら学術機関の方が柔軟性がある。世の中に製品やサービスを送り出すことが本質的な目標ではないから。これが企業と学術機関の決定的な違いだと思う。