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自然の掟 - 2004年12月06日(月)

あるトウモロコシ畑に住む
一匹のカマキリの話

自分がどれだけ大変か

どれだけの事をしてきたか
人に話したくなる時がある

そうでもないと
やっていけない気がするんだ

カマキリは
トウモロコシの実に映る
黄色く膨らんだ自分の顔に

真顔で話しかける

けれど一体
それを伝達する事に
何の意味があるのだろう


挨拶みたいなモンで「最近忙しいですか?」
と聞かれる場面がある

僕はその問いに答えた後、いつも後悔するのだ

「そうですね忙しいですね」

そう答えてしまっている

これは僕が、まだ社会に出て
2年ぐらいしか経ってないのを
相手にバラしてるようなもんだ

ホントに仕事ができるヤツは
ホントに忙しくて首が回らなくても

「まぁボチボチですね」

と、答えるだろう

カマキリは両腕のカマを振り上げて

余裕感

この余裕感こそが
実は甲斐性の程度を表してるのでは
なかろうか?


だからどんなに徹夜続きで死にそうで

どれだけの事をしてきたか
人に話したくても

マイナスイメージしかない
我慢しよう

どうせ聞いてる方だって
いい迷惑だ

メスカマキリが近づいてきた

なんでメスに殺されにゃならんのか
いまだによく分からないけど

自然の掟という奴らしい

自然の掟という奴は
けっこう厳しいらしい

トウモロコシ畑にて
アーメン












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