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■ 退学届
2002年10月16日
晴れ
午後二時
私は高校生ではなくなった 一生この日を覚えてるだろう
もうあの敷地をまたぐ事も無いと思うと やりきれない思いが込み上げてくる 私は関係者ではなくなったと
本当は休学届だが 殆んど退学だ 退学になるところを担任の先生が休学にしたくれた これはありがたい事だ
学校に書類をまとめに行く母を 引き止めたくて仕方がなかった どこからともなくやりきれない怒りが込み上げてきた 数日前笑顔で作り上げたケーキを叩き潰し壊して捨てた 窓に張り付いていた猫が逃げていった
かなしくなった
死ねばいいのに 毎日思う しかし 自分にはもう死ぬ勇気もなくなった抜け殻で 自殺も出来なくなった臆病者だと思うと 早く時が流れてしまえばいいのに そう思わずにはいられなかった 干乾びた涙が出た
2002年10月16日(水)
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